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横谷 明徳; 藤井 健太郎; 牛込 剛史; 鹿園 直哉; 漆原 あゆみ; 渡邊 立子
Radiation Protection Dosimetry, 122(1-4), p.86 - 88, 2006/12
被引用回数:11 パーセンタイル:60.11(Environmental Sciences)軟X線により誘発される、DNA損傷の収率を調べた。軟X線のLETは、線と超軟X線のそれの中間にある。通常のX線発生装置から得られる広いエネルギースペクトルを持つ軟X線は、放射線生物学実験のみならず乳がん検診にも広く用いられている。ICRPの勧告によれば、軟X線の放射線加重係数は線のそれと同じ1とされている。しかし、そのエネルギースペクトル上には、制動放射により発生する数10keV以下の低エネルギー光子の成分がかなり多い。これらの低エネルギー光子は、光電効果により低速の光電子やAuger電子を多数発生させるためDNAに対してより高密度な電離・励起を与え、複雑なDNA損傷を誘発すると考えられる。われわれはWターゲット,150kVpで運転したX線発生装置より得られる軟X線をDNAに照射し、生じたDNAの鎖切断収率を定量した。さらに、塩基除去修復酵素との反応を利用して定量された塩基損傷の収率についても報告する予定である。
鳴海 一雅; 中嶋 薫*; 木村 健二*; 万波 通彦*; 齋藤 勇一; 山本 春也; 青木 康; 楢本 洋
Materials Chemistry and Physics, 54(1-3), p.229 - 233, 1998/00
被引用回数:1 パーセンタイル:8.21(Materials Science, Multidisciplinary)高速クラスターイオンを固体に照射すると、非常に狭い領域に高密度の物質及びエネルギーを付与できるため、単原子イオンを照射する場合とは異なった効果が期待される。膜厚が2-17g/cmの炭素薄膜を透過した0.8MeV/atomのB,B,Bイオンのエネルギースペクトルを半導体検出器で測定し、2つのクラスター照射効果を観測した。まず、クラスターを構成する原子1個当たりの平均のエネルギー損失と0.8MeVのBイオンのエネルギー損失との比の膜厚依存は、薄い膜厚で1より大きくなり、膜厚が厚くなると1に近づくことがわかった。このことは、クラスターに対する阻止能が単原子イオンに対する阻止能を単に積算したものではないことを示している。また、測定に用いた半導体検出器の出力において、パルス波高欠損が観測された。これは、クラスターの持つ高いLETによって半導体中に高密度の電子・正孔プラズマが生成されたため、単原子イオンの場合よりも電子・正孔対の再結合の確率が高くなり、見かけの出力が小さくなったことによる。
池添 康正
放射線化学基礎過程研究の新展開, p.130 - 131, 1990/03
気体の放射線分解によるクラスターイオンの役割について、述べる。クラスターイオンの生成、反応の特徴、炭酸ガス中における反応の実例などについて、論じた。
池添 康正; 小貫 薫; 清水 三郎; 中島 隼人; 佐藤 章一; 松岡 伸吾*
Radiation Physics and Chemistry, 26(4), p.445 - 449, 1985/00
COとOを添加した大気圧炭酸ガス中でのイオン生成及び後続反応を時間分解型大気圧イオン化質量分析計で観測した。比較的安定なイオンとして、(44xn)(n≧2)なるクラスターイオンが見出された。このイオンは(CO)とは異なった反応性を持っており、かりに(O(CO))(CO)の形式で表現された。このイオン種を含むイオン反応のメカニズムを提案した。このイオン反応のメカニズムは炭酸ガスの放射線分解においても作用していると考えられる。
池添 康正; 小貫 薫; 清水 三郎; 佐藤 章一; 松岡 伸吾*; 中村 洋根*
J.Phys.Chem., 88(24), p.5945 - 5948, 1984/00
1気圧CO-CO(0.97%)-O(0.11%)中で、(O(CO))(CO)+(CO)の形をしたクラスターイオンが生成することを、時間分解型大気圧イオン化質量分析計(T RAPI)によって明らかにした。このイオンはO+(CO)+2CO(O(CO))(CO)、(CO)+(CO)+O(O(CO))(CO)などの遅い発熱反応によって生成している。さらにこのイオンは、COとOに対して低い反応性(~10cmS)を持っていること、プロパンに対しては高い反応性(~10cmS)を持っていることを明らかにした。
池添 康正; 松岡 伸吾*; 佐藤 章一
質量分析, 32(5), p.449R - 453R, 1984/00
炭酸ガス中で進行するイオン反応を大気圧イオン化質量分析計を用いて調べた。調べた反応系は、1)純CO系,2)CO-CO-O系,3)CO-CO-O系である。1)極微量(0.01ppmの水,炭化水素)によってイオン反応は変化する,2)(O(CO))(CO)で表わされるクラスターイオンが、CO-CO-O系中で安定な主イオンとして存在する,3)このクラスターイオンが炭酸ガスの放射線分解において生成物収率決定に果す役割等について解明,考察を行った。
池添 康正; 清水 三郎; 佐藤 章一; 松岡 信吾*; 中村 洋根*; 田村 孝章*
Radiation Physics and Chemistry, 20(4), p.253 - 257, 1982/00
大気圧炭酸ガス中におけるクラスターイオン種、((CO)),(CO(CO)n),((CO)(CO)),(HO(CO)),(H(HO)(CO)),(H(HO)(CO)),(CO(HO)(CO))等の生成と消滅を時間分解型大気圧イオン化質量分析計(TRAPI)を用いて観測した。極微量の不純物によってイオン反応は決定的な影響を受けることを見出した。これらの観測結果のCO放射線分解に対する意味について論じた。
池添 康正; 佐藤 章一; 清水 三郎; 松岡 伸吾*
Radiation Physics and Chemistry, 17, p.69 - 70, 1981/00
炭酸ガスの放射線分解に対する水の影響を調べた。その結果、微量の水の存在により、逆反応が促進され、一酸化炭素の生成が抑制されることを見出した。逆反応に関与する酸化種として、O(HO)(CO),O(HO)(CO)なるクラスターイオンを考えた。
大久保 牧夫; 河原崎 雄紀; 水本 元治
Proc.Int.Conf.Nucl.Cross Section for Technol., p.173 - 176, 1980/00
臭素の分離アイソトープの共鳴パラメータを、原研リニアックの飛行時間スペクトロメータで測定した。透過率は、Li-glass、捕獲率はMoxon-Rae検出器により測定した。共鳴パラメータ解析は、透過率については、面積法コード,捕獲率については、モンテカルロコードCAFITによった。Brの10keV以下の156本,またBrの15keV以下の100本の共鳴パラメータを得た。平均レベル間隔は45eV,及び70eVである。またS-波強度関数は、Br,Brそれぞれ(1.270.14)10,(0.860.14)10である。Brの共鳴レベルに中間構造が、1.2,10,11.5,14keV付近に見出された。